近年、SNSなどの普及やアフターコロナの消費者行動の変化から自社の商品情報やブランドイメージをオウンドメディアで発信し、売上につなげるためにECサイトにメディア機能を持たせるためにコンテンツの強化が求められるようになってきております。
ECサイトの構築を検討する方の中には、CMSの導入を検討している方もいるかもしれません。
CMSとはContent Management System（コンテンツ管理システム）の略称で、ECサイトの構築だけでなくコンテンツの拡充などで運営を効率化する強力なツールのひとつです。
ECサイトの構築にはプログラミングなどの専門知識が求められますが、CMSを活用すれば簡単かつスムーズに必要な機能を追加でき、初期段階から必要な情報を収集しながらの運営を実現できるでしょう。
今回は、CMSの概要や種類、ECサイトへ導入するメリット・デメリットや目的別のおすすめCMSを詳しく解説します。
CMSの導入を検討しているけれど、何から始めたらいいか分からない方やCMSの概要を知りたい方はぜひ参考にしてください。
CMSとは？種類や特徴を詳しく解説
ここからはCMSの概要や種類、特徴を詳しく解説します。
- ・CMSはWebサイトの構築に必要なシステム
- ・CMSの種類
それぞれ詳しく見ていきましょう。
CMSはWebサイトの構築に必要なシステム
CMSは、Content Management System（コンテンツ管理システム）の略称で、名前のとおりWebサイトの構築や管理を効率的に行うためのシステムやサービスを指します。
CMSの主な機能は以下のとおりです。
- ・画像や文章などの保存、編集
- ・デザインテンプレートの適用
- ・ユーザー管理
- ・SEO対策
- ・マーケティング活用
さらにECサイト運用に特化したCMSであれば、以下の機能も搭載されているでしょう。
- ・決済機能
- ・ショッピングカート機能
- ・口コミ・レビュー管理機能
- ・配送管理
- ・会員登録機能
CMSとして代表的なのは、WordPressやDrupalですが、ECサイトに特化したCMSであればBASEなどの無料ASPも含まれることもあります。
CMSの種類
CMSはオープンソース型とパッケージ型、クラウド型の3種類に分かれており、それぞれの特徴を知った上で必要な機能やサービスを比較するのがおすすめです。
3種類の特徴をまとめました。
| オープンソース | パッケージ | クラウド | |
| 求められるサイト制作スキル | 上級者 | 初心者 | 初心者 |
| 費用の目安 | 無料 | 10万円〜※ | 無料〜100万円※ |
| コストがかかる要素 | サーバー運用 | メンテナンス費用（年間） | CMSの利用料金 |
| サーバー | 自社 | 自社 | ベンダー |
| セキュリティ | △ | ◯ | ◯ |
| サポート | × | ◯ | ◯ |
| 主なサービス・製品 | ・WordPress ・Drupal ・Joomla | ・HeartCore ・NOREN | ・Sharewith |
※サイトの規模によって異なる
3種類のCMSは費用の目安や求められるサイト制作スキルに違いがあります。
パッケージ型やクラウド型のCMSであれば、導入のハードルが低く、サイト制作の知識がさほどなくても対応できる点が魅力といえるでしょう。
CMSをECサイトに導入すべき3つのメリット
ECサイトの運用を効率化したい、手軽にECサイトを構築したいと考える人はCMSの活用が必須です。
なぜならCMSには以下のメリットがあるからです。
- ・ECサイト構築を専門知識不要で進められる
- ・手軽にECサイトをカスタマイズできる
- ・コストを抑えてECサイトの運用ができる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ECサイト構築を専門知識不要で進められる
CMSのメリットは、プログラミングスキルがなくてもECサイトを構築できる点です。
プログラミング言語は不要で、直感的な管理画面やドラッグ&ドロップ機能により、簡単に商品登録や情報更新、デザインの変更が可能です。
サイトの構築に専門知識が不要な点から、わざわざIT人材を確保してサイト運営を任せる必要もありません。
専門知識がなくとも、ある程度見た目のしっかりしたECサイトを構築できるため、ユーザーから信頼されるオシャレなECサイトを運営できるでしょう。
手軽にECサイトをカスタマイズできる
CMSは豊富なテーマやプラグインを導入することで、サイトのカスタマイズができます。
プラグインにはデザインやテーマの構築だけでなく、マーケティングや顧客情報の管理、決済機能など多種多様です。
たとえばECサイトにおける決済機能やショッピングカート機能は、クライアントの個人情報を扱う部分であることから、一から自社で機能を構築するよりも豊富な実績をもとに適切なセキュリティ対策や機能を充実させた、プラグインを導入する方が効果的なこともあります。
構築の手間を省きつつ、機能性の高いプラグインを使ってカスタマイズできる点は、CMSのメリットです。
また、カスタマイズを柔軟に行う際には、顧客が直接体験するECサイトのUI・UXとECサイトならではのアルゴリズムを司るバックエンドを切り分けて機能させる「ヘッドレスコマース」を活用するのも手段のひとつです。
トレンドの移り変わりや、ユーザーのサイト回遊体験をその時々に合わせて最適化するためにも、様々な方法の検討をおすすめします。
コストを抑えてECサイトの運用ができる
CMSを利用すれば、ECサイトの構築・運用コストを大幅に削減できます。
もしプログラミングの知識がない事業者がECサイトの構築を一から進めようとした場合、専門のWeb開発者を雇用したり、フルスクラッチのECサイトの制作を依頼する必要があるでしょう。
IT人材の雇用やサイトの制作には費用がかかりますし、ECサイトを運営する中で継続的にIT知識を持つ人材に作業を委託する必要もあります。
CMSであれば、初期費用や月額費用を支払うだけでECサイトのカスタマイズや運用を自分で進められます。
コストを抑えてECサイトの運用を目指す事業者は、自社にあったCMSを選ぶのがおすすめです。
ECサイトにCMSを導入するデメリット
ECサイト運用にCMSを導入する場合、メリットだけでなくデメリットを把握しておくことも大切です。
ここでは3つのデメリットをまとめました。
- ・デザインのカスタマイズに制限がある
- ・ECサイト構築における基礎知識が求められる
- ・セキュリティ面の強化が必要になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デザインのカスタマイズに制限がある
CMSは既存のテンプレートを基にサイトを構築するため、デザインのカスタマイズには制限があります。
大枠のデザインだけで見ると他社のECサイトと似通ったものになる可能性も０ではありません。
たとえば、独自のブランディングを重視する高級ブランドや、ECサイトのデザインで差別化を狙う会社などでは、CMSのカスタマイズの制限が課題になる可能性もあります。
CMSを選ぶ際は、どのようなカスタマイズができるか事前に調べておくと良いでしょう。
ECサイト構築における基礎知識が求められる
CMSはサイト制作に関する高いスキルは必要ありませんが、カスタマイズや効果を最大限に活用するには、ECサイトの基本的な構造や機能についての理解が必要です。
導入初期には、初期設定やカスタマイズを自身で進める必要があるため、ある程度の基礎知識がなければカスタマイズ自体が進まなくなる可能性があります。
特にECサイトの基本的な構造・機能に関しては以下の知識があると役立つでしょう。
- ・商品管理
- ・在庫管理
- ・ショッピングカート機能
- ・決済システムの連携
基礎知識を学びながら、自社のECサイトに求められる機能を分析・改善していくことが大切です。
セキュリティ面の強化が必要になる
CMSの中でも、特にオープンソース型のサービスは世界中にソースコードが共有されているため、セキュリティ上の脆弱性を狙った攻撃のターゲットになりやすいリスクがあります。
ただ、オープンソース型だけでなく、パッケージ型やクラウド型のCMSも顧客情報を守るためにも積極的なセキュリティの強化が必要です。
たとえば、オープンソース型のWordPressは、定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入が必須です。
セキュリティ対策を怠ると、顧客情報の漏洩など深刻な問題につながる可能性があります。
CMSを導入する際は、提供する会社にてどのようにセキュリティ管理が行われているか確認しておくと良いでしょう。
口コミマーケティングやファンマーケティングを強化したいならReviCoがおすすめ
ECサイト運営においてCMSの重要性を説明してきましたが、売上を伸ばすためには、マーケティングも必要です。特に、口コミを活用したマーケティングやファンとのコミュニティを重視したマーケティングを実施したい方は、ReviCoがおすすめです。
ReviCoは口コミ投稿の促進や、口コミの自動最適化ができるツールです。
簡易なレビュー承認機能があり、レビューに対して返信コメントをすることが可能。
口コミを利用して、ECサイトの購買率の向上をサポートできる点が魅力です。
まずはReviCoの公式サイトから、主な機能を確認してみてください。
まとめ
今回はECサイト運営を効率化したい方に向けて、CMSのメリットやデメリット、おすすめのCMSツールを紹介しました。
CMSはサイト制作における専門的・高度な知識を必要とせず、誰でも簡単にECサイトをカスタマイズできる点が魅力です。
ただ、費用面やセキュリティ面などサービスによって差があるため、事前に機能内容やコストを踏まえて比較することが大切です。
CMSはサイト構築全体のサポートだけでなく、決済機能だけやマーケティング部分だけに特化したサービスも展開しています。
すでにECサイト運営を行っている方で、口コミマーケティングやファンマーケティングを強化したいと考える人は、口コミやレビューに特化したReviCoを検討してみてください。
「ReviCo」は、現在280以上のECサイトに導入されているレビューマーケティングプラットフォームです。
ECサイト・実店舗を問わず商品やサービスを体験した消費者から良質なレビューを数多く収集し、サイト内へ掲載、また、データを分析しマーケティングに活用することでコンバージョン率の向上やユーザーコミュニケーションを促進させます。
ReviCoが費用・抽選・発送を全て負担し実施するプレゼントキャンペーン付きのレビュー依頼メールの配信や最短1ステップで投稿が完了する簡易な投稿フローにより、継続的にレビューを収集でき、収集したレビューはReviCoが用意するタグを設置するだけで簡単に表示ができ、高評価レビューランキングや画像一覧、スタッフレビューなど豊富なコンテンツ生成が可能です。
レビュー活用に課題をお持ちのEC事業者様は、ぜひご相談や資料請求をお願いいたします。
